小坂七滝ワイナリーサイトのマーケティングサポート業務に関して

マーケティングとはブランディングの一つの手段(ツール)と考えています。ウェブページをマネージメントする一環とし、マーケティングという作業が一人歩きするのではなく、正しい方向にブランディングが歩んでいるか?をサポートするためのものと考えます。

小坂七滝ワイナリー様サイト(オフィシャルサイト・オンラインショップ)を弊社で構築させて頂きこの度
弊社で両サイトのマーケティングサポートの業務もさせて頂くことになりました。

マーケティングとはブランディングの一つの手段(ツール)と考えています。ウェブページをマネージメントする一環とする考え方です。マーケティングという作業が一人歩きするのではなく、正しい方向にブランディングが歩んでいるか?をサポートするためのものと考えます。

一年後、三年後、十年後、自社はどのような姿になっていたいか?企業として、どのようなPHILOSOPHY「理念」やVISION「構想」を持っているのか?ヒアリングから入ることが重要です。ここが曖昧では、マーケティングにお金をかけること自体が無駄です。

小坂七滝ワイナリー様のワイナリー誕生までのPROCESSと商品を見れば歴然でした。小坂七滝ワイナリー様は秋田県鹿角郡小坂町にあります。小坂町の市街地から少し距離がありますが、秋田県側から十和田湖国立公園へアクセスする玄関口にあります。近くにはワイナリーの名前の由来にもなっている、滝百選に数えられている「小坂七滝」そして十和田湖 樹海ラインの反対側には、小坂七滝道の駅があり、観光シーズンにはたくさんの方が利用します。

■ワイナリーオープンまでのプロセス(小坂ワイン物語より抜粋)

秋田県の北部に位置する小坂町は、明治時代から鉱山の町として栄えました。しかし戦後は採掘量の減少や若者の県外流出、企業の撤退などから徐々に鉱山は廃れ、鉱業に支えられてきた小坂町の産業も翳りが見えてきました。このままじゃいけない!そう思った小坂町の人々は、鉱業に代わる新たな産業を創り出すために立ち上がりました。その中で出てきたアイデアの一つが「小坂町にワイナリーをつくろう!」というものでした。

小坂町とその周辺には、様々な観光スポットがあります。そうした観光地を訪れた皆様に、地元で作られた本格的なワインを楽しんでほしい―そんな願いのもと、ワイナリーをゼロからつくる、小坂町の壮大なプロジェクトが始まったのでした。

小坂町のぶどう栽培は、昭和63年(1988)利用していない農地活用のため、鴇(ときと)地区で始まりました。鴇地区の標高は約300m、太古に十和田湖の大噴火によって堆積した火山灰土壌で水はけが良くぶどう栽培に最適な環境でした。欧州系の品種にしないで、冷涼な土地でも栽培が可能な「山ぶどう」交配品種を導入しました。さらに品種特性を活かすため、自根(一般的には接木)にこだわり栽培を行ってきました。

「山ぶどう」交配品種の栽培を始めて30年、いつかは小坂町にワイナリーを夢見て栽培を行ってきました。ぶどう園は、小坂七滝の上流の大地「鴇(ときと)」地区で栽培されています。ワイナリーから約2km(車で約4~5分)の距離、ぶどう園の中にワイナリーがある距離感になります。

多くの農産物は、土壌によってその品質が大きく左右されますが、「ぶどう」は特に土壌の影響を受けやすい果物と言われています。収穫したぶどうを自然な状態で醸造させるワインはその土地で収穫されたぶどうの味(品質)が大きく影響します。

ブドウが根を張るために非常に重要になるのが土壌です。ワイン用のブドウを栽培するには、一般的に水はけが良く、痩せた土地が最適とされています。また、ブドウの健全な生育にはミネラル分に富んだ土地が望ましいとされます。火山灰が堆積してできた鴇地区は特にミネラル分を含んだ土壌で水はけもよく、そこで収穫されたぶどうを使った小坂七滝ワイナリーのワインも非常に品質のいいものになります。

「ワインは、その国の気候風土から生まれるもの、その土地を写す鏡、その土地のブドウを使って、無理なく作られたものほど美味しいし健康にも良い」とよく言われますが、これが所以になっています。小坂七滝ワイナリーでは日本オリジナルのワイン専用種「山ぶどう」交配品種の「小公子(しょうこうし)」をベースに、4種類の国産「山ぶどう」系品種を主体としたワインづくりにこだわっています。その口当たりは深く、しっかりとしたコクがあり、野性味ある豊かな酸味が特徴です。

山ぶどうは他のぶどうに比べて色素が濃厚で上質な酸味も兼ね備えた素晴らしい果実です。小坂七滝ワイナリーでは、ワインとしてのさらなる高みを目指すために、山ぶどう交配品種に最適な「酵母」の研究を初めています。まだまだ、山ぶどうに交配品種に関しての認知度が低く、その研究も盛り上がっていないのが現状です。しかしながら小坂七滝ワイナリーではこの素晴らしい品種、「小公子」をはじめとする「山ぶどう」系品種に最適な発酵技術が見つかることで、小坂町のワインはさらに進化できると信じています。

小坂七滝ワイナリーの「理念」は、明快で
小坂町ならでは特徴を活かした山ぶどう交配品種を使ったワインを製造し、ワイナリーを中心として観光拠点を構築し、山ぶどうの里でワイン文化を体験して頂くということになるかと思います。

山ぶどう交配品種を使用したワインのアイテムを丁寧に紹介していくことが、すなわち、小坂七滝ワイナリーのブランディング、マーケティングに繋がっていくことだと考えています。

原料となる山ぶどうの栽培のプロセスであったり、ワインの製造の特徴であったり、ワインと相性のいいレシピ(マリアージュ)の紹介だったりが、マーケティングに繋がることだと考えられます。

このような方向性で丁寧にユーザーへ情報を配信していきたいと考えております。